ロスはマッコーリー川の側に位置し、囚人によって建設された、オーストラリアでも最も魅力的な石造りの村です。小石が敷き詰められた小道と、メインストリートに立ち並ぶ古く背の高い楡並木が、この町の静かな雰囲気を完璧なものにしています。
ジョン・リー・アーチャー(John Lee Archer)によって設計されたロス橋は、オーストラリアで3番目に古く、世界中に残っているこの種の橋としては、最も美しいものでしょう。囚人の石工たちが刻んだ186もの細やかな彫刻は、その素晴らしさによって囚人たちが自由を得たのだろうと思われるほどです。
タスマニア内陸部の他の地方と同様に、ロスの地域も最高級のメリノウールで有名です。タスマニアン・ウール・センター(Tasmanian Wool Centre)では、ヘリテージ・ミュージアムとウール展示が楽しめます。
他にも見逃せないアトラクションとしては、セミスコットランドのレンガ造り「3バッグ」薪オーブンを持つロス・ベーカリー(Ross Bakery)があります。スコットランドオーブンでは、火はオーブンの中で燃やしますが、セミスコットランドオーブンでは、オーブンの横にある空間で火が燃やされます。このベーカリーは、300個以上のパンを焼くことができ、この場所で100年以上も営業しています(3バッグとは、100kgの小麦粉のバッグを3袋の意味)
この村の中心にある交差点は、魅力(マン・オ・ロス・ホテル)、娯楽(公会堂)、救済(カトリック教会)、そして天罰(刑務所、現在は私有住宅)と言い表されています。
ロスは1812年に建設され、当時の砂岩建築の多くが保存されています。人口はおよそ300人。ロス女性刑務所旧跡(Ross Female Convict Station Historic Site)は、建築的にも重要な場所となっています。
ロスでは、1月の日中平均気温は摂氏23.5度(華氏74.5度)、6月は摂氏11.5度(華氏52.5度)と穏やかです。位置はロンセストンから南へ80km(49.5マイル)、ホバードからは北へ122km(76マイル)です。